私のおすすめの筆のお手入れ方法

 こんにちは!

 連休明けましたね。みなさま、台風は大丈夫でしたでしょうか?

 お天気も、崩れれば肌寒く、晴れれば暑いという。季節の変わり目ですね。私も風邪をひかないように注意せねば・・・です。


 さて、今日の記事は前回予告したとおり、「筆のお手入れについて」です。

 習字を習っていた時に先生から教えてもらったお手入れ方法と、筆屋さんから教えてもらったお手入れのアドバイスを併せています。 

 筆をお持ちの方は、ぜひ試してみてください。

(お持ちでない方も、へぇ~そうなんだ! と豆知識にしていただければ幸いです。)



描き味が悪くなったからといって、すぐに捨ててしまうのはもったいない!

お手入れ次第でその筆、復活するかもしれませんよ?



◆◇◆私のおすすめの筆のお手入れ方法◆◇◆

《用意するもの》

・筆

・針

・石鹸

・リンス or コンディショナー



 普段は、水やぬるま湯で洗うだけでかまいません。

 ですが、使い続けているうちに筆の中の毛がよじれてしまい、描き味が悪くなっていることがあります。

 (筆を使い慣れている人だと、少し持っただけで「あ、これはお手入れが必要だな」と分かるようになります。

 含ませた墨や絵具を整える時、指に伝わる感覚だけで筆の状態が分かるのです。(自分の筆だと使い慣れているせいで感覚が鈍りますが、人の筆だと分かりやすいです。))

 そんな時はお手入れして、筆を復活させてあげましょう!



【① まずは普通に洗う】

 はじめに石鹸で墨や絵具を落とし、筆をきれいにします。

 (水でも、ぬるま湯でもいいです。普段どおり洗ってください。)



【② 髪と同じ要領で。 櫛ではくて、筆は針でとかす】

 筆の根本に針を刺し、筆先に向かってとかしてゆきます。

 髪の毛と同じ要領です。筆の場合は櫛ではなく、針を使います。


 優しくとかしてください。中の毛のよじれ具合によっては針が通りにくいことがあり、強引にすると毛が切れてしまうので注意です。

 (この作業の時、水道で水を流しながらすると とかしやすいです。水の流れが手伝ってくれます。)


 中のよじれがすべてなくなるまで、ひたすらとかしてください。



【③ 仕上げ。 油分を与える】

 ②の作業で中のよじれが解消されたら、リンスやコンディショナーで筆の毛に油分を与えます。

 洗い流して、水気を拭いたら・・・お手入れ完了です!



【④ おまけ(?)】

 お手入れした筆を使ってみてください。「な、なんだコレ!? 描きやすいぞ!!?」となるはずです(笑)

 筆が軽くなったように感じられます。


 また、筆を乾燥させる時は穂先が下を向くようにして、風通しのよいところに吊るしておくのがベストです。

 (水が根本に溜まらないようにすると筆が長持ちします。)


 豆知識→筆を熱湯で洗うのはよくないそうです。

 根本の毛を束ねている部分に使われている膠(にかわ)だけでなく、筆の毛の油分も落ちてしまうとのこと。

 そういう理由で筆が痛んでしまうので、熱湯を使うのは ✖ なのだそうです。




 以上です。

 いかがでしたでしょうか?

 筆も、よいものは高価ですが、その分作りがしっかりしているのでお手入れしながら大切に使えば、十分に長持ちしますよ*


 次回の記事は「絵のある暮らし その2」の予定です。

 こんな風に絵を飾っています、というお客様からの貴重な実例をお届けします!

 (K様、お写真の提供とご協力ありがとうございます!)


 それでは、また。