ちょっとしたお話 岩絵具の群青色について
こんにちは!
先週から今週にかけて両親の帰省に同行し、北海道へ行ってまいりました。
移動する際に親戚の方がわざわざ送ってくれたのですが、せっかく来たのだからと美瑛にある「青い池」に寄り道してくれました。
「青い池」という名の通り、本当に水が青かったので驚きました・・・!
この日のお天気は曇りだったのですが、晴れていたらもっと色鮮やかに見えたのでしょうね。
さて、今日の記事は青い池にちなんで、日本画の青色の絵の具についてのお話しにしたいと思います。
青といっても様々な色があるので、今回は「岩絵具の群青色」に絞ってみました。
岩絵具の群青色の材料は・・・ずばり! アズライト です!
天然石のお店などで見たことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
よく日本画の絵具は高価といわれていますが、その中でも群青は特に貴重な絵具の部類に入ります。
岩絵具にも種類があり、天然岩絵具と新岩絵具があるのですが(これについても、いつか詳しくご紹介したいと思います。)、天然だと上記の通りアズライトを使うので本当に高価で貴重です。
(でも、上には上がいて、私が知っている中で一番高価で貴重なのはラピスラズリを使ったウルトラマリン系の色です! 宝石を材料として使っているのですから、さもありなん・・・ですよね。こちらの鉱石は日本で採れないらしく、海外からきた色とのこと。)
また、豆知識なのですが群青は現在と昔とでは色の鮮やかさに違いがあるのだそうです。
昔は日本で採れたものを、現在は海外で採れたものを使っているそうで、鉱物に含まれる不純物の関係で現在の岩絵具の方が色鮮やかなのだと、絵具を作っている方からお聞きしました。
ちなみに日本のアズライトは採りつくされてしまい、現在は海外に頼るしかないとのことです。
産地によって違いが出る・・・それを思うと、絵具も製品ではなく“素材”なのだなぁと改めて感じます。岩絵具を作るのにも、とても手間暇がかかるので、やはり大切に使ってゆきたいですね。
群青色にまつわる、ちょっとしたお話しでした。
ご覧くださり、どうもありがとうございました。
次回の記事では、筆のお手入れについてご紹介したいと思います。
(本当は今回お話するつもりでいたのですが、青い池という珍しい景色に触発されたので変更したのでした*)
それでは、また次回に!
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