展覧会のおすすめの見方

 前回の記事で予告したとおり、今回は私の展覧会のおすすめの見方をご紹介したいと思います。


 おすすめの見方といっても、私が編み出した技ではありません。随分と前にテレビで紹介されていた方法なのですが、実践してみたところ自分にとてもよく合っていたので、それ以来この方法で見ています。


 この見方を知らない方も多いと思うので、ご紹介したいと思います。

 皆様の楽しい美術ライフのお役に立てましたら幸いです。



◆◇◆私のおすすめの展覧会の見方◆◇◆

【①準備 もしも自分が買うなら・・・の気持ちで鑑賞する】

 鑑賞する前にちょっとした準備を。

 ただ鑑賞するだけでももちろん楽しめるのですが、もしも自分が買うなら・・・という気持で鑑賞するとより楽しめますので、まずは気持ちを作ってみてください。

 受動的な鑑賞より、能動的な鑑賞の方がきっと楽しいと思います。

 

【②一度、ぱーっと全体をまわる】

 作品をじっくり見たい気持ちを我慢して、まずは作品を流し見してゆき、会場全体を回ります。

 なぜ先に全体を回るのかというと、 人間の脳は後に見た作品ほど忘れやすい(脳は疲労してゆくので、せっかくの作品を覚えておけない)のだそうです。

 そのため、先に全部回って自分の好みの作品をピックアップしておき、気に入った作品を2週目でじっくり鑑賞する方が満足度の高い鑑賞ができるとのことでした。

 

【③2週目 これからが本番】

 2週目からが本番です。②で全体を回り、ピックアップした自分の好きな作品をじっくり鑑賞してゆきます。


【④余裕があれば3週目】

 もしも余裕があればピックアップしなかった作品も鑑賞してゆきます。


【⑤おまけ 思い出して楽しむ】

 会場から出たあと、カフェで休憩しつつ作品を思い出して楽しみます。

 (私の場合はその展覧会で気に入った作品がたくさんあった場合は、図録やポストカードを購入して思い出しやすくしています。)

 家族や友達と一緒に出掛けた場合は自分はこれが好きだった、あれがよかったとお互い作品について語り合って楽しみます。

 意外な好みが発覚したりして、面白いですよ!



 以上です。

 いかがでしたでしょうか?

 混雑した展覧会の場合は実践が難しいですが、空いている時などにぜひ試してみてください。

 (会場が広すぎて何週も回るのが難しい場合、その区画の中でピックアップしてじっくり鑑賞→次の区画へ というように応用も可能です。)

 



 次回の更新は「平成動物図鑑Ⅱ」の会期中に行う予定なので、内容もその記事になるかと思います。

 それでは、また。